工房汽水 佐々木 春奈/Sasaki, Haruna

漆器ってちょっといいかも!と思っていただければとても嬉しいです。

岩手県花巻市出身 花巻市在住

2017年安代漆工技術センター研修修了

2018年同センター専攻科研修修了


学生時代にある展示会で見た作品が、漆の道に入ろうと思ったキッカケという佐々木さん。

工芸品に興味があるお母さまの影響も少なからずあったのだと思うと語ります。


工房汽水を立ち上げ、はじめて手がけた「宙模様シリーズ」は、宇宙が好きという思いが高じて生まれた代表作。


白と紺の漆のグラデーションというあまり見ない色味の漆作品で、外側は木目の見える拭き漆での仕立ても素敵です。


実は、木目が宇宙を感じる模様だと思っていたので、木目の見える拭き漆に。

色はそれぞれ佐々木さんが宇宙らしいと感じる色の漆をチョイス。


色だけでなく、形もかなり気合をいれてデザインされており、持ちやすいような形や重心にすることを念頭に、見た目も持ってみたくなるようデザインしたといいます。


中でも、初めて手掛けた「こもり椀」は何もかもが大変だったそう。こだわりにこだわり抜き、工房の方々や先生などにアドバイスを頂きながら完成した作品は、第86回日本クラフトデザイン展で入選を果たしています。


「漆に興味を持ってもらいたい、自分の好きなものを作りたい、使いやすいものにしたい等、自分の思いを沢山込めた作品たちです。

多くの方に見ていただき、漆ってもしかしたら面白いかも…!と少しでも興味を持っていただけたり、触っていただいた方に手触りや重さはこんな感じなんだ!と気付いて頂いたり、使っていただいた方に漆器ってちょっといいかも!と思っていただければとても嬉しいです。」

と語ります。


今後はお皿やアートピースなどにも挑戦してみたいと考えています。